*Firefox最新版をご利用のお客様へ* ページの背景画像が正しく表示されない場合、こちらをクリックお願いします。

Column

ぶどう畑通信

バックナンバー

20226

〜余市のぶどう畑から〜

写真1.展葉を始めたシャルドネの若芽
写真2.満開を迎えたりんご

5月に入り気温が上がってきました。当社圃場に設置している気象計によると5月6日には最高気温が24.7℃と夏日直前まで上昇しました。一方、気象庁発表による同日の余市町の最高気温は25.6℃と今年初の夏日となりました。
積算気温ですが圃場では5月20日に104.6℃となり、早くも100℃を超えました。昨年、同じ圃場で積算気温が100℃を超えたのは5月26日でした。ちなみに5月20日までの気象庁発表の積算気温の平年値はなんと22.8℃です。
また5月1日から5月20日までの降水量は昨年は僅か7.2mmしかありませんでしたが、今年は51.8mmと十分な降水がありました。まとめますと今年は気温が高く、十分な水分のあった、生育に適した春であったと言えます。
このような気象条件のもと最初は固く締まっていたぶどう樹の蕾も徐々に大きく膨らみ、ついには蕾が綻びました。その綻んだ蕾の中にはごく小さなぶどうの房を見ることができ、すでに房が形成されていることに驚くばかりです。

当社圃場には主として4品種のぶどうを植えています。現在は、芽が膨らむ萌芽期からその芽が綻び、葉が拡がる展葉期を迎えています。品種ごとに見ますとここまでの生育はシャルドネ、ケルナー、ピノ・ノワール、ピノ・グリの順番となっています。
これからだんだん、このぶどうの葉の数が増え天に向かって伸びていき、今では小さなぶどうの房も元気な房に育っていきます。そうした良質のぶどうを得るために、今はカスミカメムシを対象とした殺虫剤の散布や除草を行っているところです。
ニッカウヰスキーの社名に深い縁のある余市のりんごですが、その余市のりんごの花が満開になりました。5月20日には当社圃場でカッコウの初鳴きも確認し、見るもの、聞くもの、野の香りなど春一杯の余市です。

(ニッカ余市ヴィンヤード 山本記)

バックナンバー

ページの先頭へ

ページの先頭へ