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ぶどう畑通信

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20225

〜余市のぶどう畑から〜

写真1.架線を所定の位置に戻した後、一番線(最下段の線)にぶどうの枝を誘引した写真。このぶどうの品種はケルナーで短梢に仕立てています。
写真2.ぶどう畑の向こうにはまだ雪を頂いた山々。手前には桜の花が咲きだしています。手前の杭はぶどう畑の杭です。

先月号ではまだ畑の雪は解けていないと記載しましたが、4月10日に当社圃場のほとんどの雪が解け、11日より本格的に今年の作業を始めました。結局昨年より10日も遅い春を迎えることとなりました。
2022年の3月の余市の最高気温は12.9℃と直近5年の間ではもっとも低い年となりましたが、北海道が暖かくなったと言われている1998年以降では8番目の暖かさとなりました。気候の変化をスポットで判断することは非常に危険なことだと思いますが、暖かくなったと言われる1998年以降で8番目の暖かさであったにも関わらず、直近5年では最も低い気温になったというのは、ここ数年ますます気温が上がってきているということでしょうか?4月以降の気温の変化にも注意が必要ですね。
こういった春の気温が高い結果でしょうか、札幌での桜の開花が4月23日で観測史上5番目の早さとなりました。これからは余市でもさくらんぼやりんごの花が咲き、華やかな季節を迎えます。
4月21日発表の長期予報では気温の高い春に引き続き、1か月予報、3か月予報も平均気温より高めの予測と発表されました。今年も暑い夏、生育の早い夏を迎えそうです。
さて圃場での作業ですが、昨年積雪の前に架線から外し、地面に寝かせたぶどうの枝を、春に所定の位置に戻した架線にくくりつける作業を行っています。冬の剪定の作業に比べると春の日は暖かく、ウグイスの鳴き声も聞こえ、作業しやすい日もあります。もちろん、陽射しがないと、雪の残った山から吹く風はまだ冷たく、からだの冷える作業となりますが、これも秋においしいぶどうを収穫するための大切な作業です。気温の高さによるぶどうの生育の早さに負けないよう、春の作業を続けます。

(ニッカ余市ヴィンヤード 山本記)

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