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ぶどう畑通信

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北海道のニッカ余市ヴィンヤードから、毎月ぶどう畑の様子を報告します。

20217

〜余市のぶどう畑から〜

写真1.昨年植栽したケルナーの苗木。ビニール製のルートカバーに守られながら順調に生育しています。
写真2.さくらんぼの実が赤く、着色してきました。もうすぐ収穫です。

6月になり余市の気温も上がってきました。降水量が平年より多かった5月ですが、6月の降水量も今のところ平年より多くなっています。ただ、5月と違うのは、先月は雨の日が何日も続いたのに対し、6月は週末のみが雨模様でしたが、週半ばは天候が良く、気温も上がるというサイクルで天気が変わった事でした。
気温の上昇に従い、ぶどうも生育が旺盛になり、枝先が上に横にと、どんどん伸びてきました。日に日に伸びている様子がわかるくらい伸びてきます。ぶどう樹から新しい柔らかい芽が出てきますが、それらは虫やカビの格好のターゲットとなってしまいます。この虫やカビからぶどうを守るために必要なものが防除です。農薬の使用量を低く抑え、効率的な農薬散布を行っていますが、そのためにも芽かき、誘引が重要です。不要な枝が伸びたまま残っていると、栄養を将来のぶどうの実に集中させることができず、ぶどうの品質向上が見込めません。さらに、農薬を散布しているときに不要な枝があると、せっかく散布している農薬がぶどう樹に効果的にかからず、病害虫が広がることになってしまいます。そういったことを避けるために、今は芽かきを行い、込み合った芽を整理、間引きしているところです。
もうすぐ開花を迎えますが、開花前後というのは病害虫予防にとって重要な時期です。その時期に効率的な防除を行うためにも、芽かきを行い、ぶどう樹の風通しを良くしています。
ぶどう畑では芽かきの最中ですが、近隣のさくらんぼ畑やりんご畑では果実が目立つようになってきました。さくらんぼはもう赤味を増した果実も増えてきて、余市のさくらんぼはいよいよ収穫シーズンを迎えるところです。

(ニッカ余市ヴィンヤード 山本記)

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