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ぶどう畑通信
北海道のニッカ余市ヴィンヤードから、毎月ぶどう畑の様子を報告します。
20216
〜余市のぶどう畑から〜
写真1.ピノ・ノワールの蕾。葉が広がりだすと、その中に蕾が見られます。これが花となり、秋にはぶどうの実になります。
写真2.周囲の樹々の緑も濃くなってきました。5月中旬では遠くの余市岳にはまだ雪が残っています。
先月号では冬期間に地面におろしていたぶどう畑の架線を所定の位置に上げ、ぶどうの枝も同じく上にあげ、所定の位置にある架線に結び付ける作業を始めたと書きましたが、5月の終わりになりようやくその作業も一息つきました。その作業の進行に合わせるかのようにぶどうも生育してきました。当社ぶどう畑のぶどう達もそれぞれのレベルで生育を見せています。まず先にケルナーとピノ・ノワールの芽が膨らみました。そのすぐあとにシャルドネが、最後にピノ・グリの芽が膨らんできました。記事が読まれる頃にはピノ・ノワールやケルナーにはすでに小さな蕾を見ることができます。
これからは葉が広がり、枝がぐんぐん伸び、花が咲き、そして秋には素晴らしい結実を迎えることができます。そのためにもいろいろな作業をこれから行っていきます。まずはこれから花が咲く前の作業があります。春に数多く出てきている芽はそのままにしておくことができず、適当な間隔を保てるように(ソーシャルディスタンスではありませんが)、芽かきという作業を行います。来月にはその作業の真っただ中にあるはずです。それから忘れてはいけないのが除草作業です。ぶどうの伸びるのも早いのですが、雑草も負けずに成長が早く、除草作業は重要な作業の一つです。
さて季節も春の訪れから徐々に初夏を迎えました。本来は一気に初夏を迎えるところですが、今年は少し違って、晴れの日と雨の日が交互に訪れ、週末は雨という週が続いている中でゆっくりと初夏を迎えています。先月はウグイスが泣き始めましたが、5月21日には当社の畑でカッコ―の初鳴きを聞きました。また近くのライラックの樹も開花し、素晴らしい芳香を漂わせています。畑の周りに多くの鳥の声やいろいろな香りを楽しめる時期が来ました。
鳥の声やいろいろな香りと、木々の変わりゆく緑に囲まれながら、ぶどう畑で作業を進めていきます。
(ニッカ余市ヴィンヤード 山本記)