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ぶどう畑通信

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北海道のニッカ余市ヴィンヤードから、毎月ぶどう畑の様子を報告します。

20215

〜余市のぶどう畑から〜

写真1.枝をあげ、一番下の架線に結束したケルナー種のぶどう樹。横に伸ばし、架線に結束した枝から、新梢が垂直に伸びていきます。
写真2.ぶどう畑の傍らにカタクリの花が咲きだしました。

2021年は4月5日より畑での作業を開始しました。まずは昨年12月に緩めて地面に降ろしていた第1線の架線を所定の位置に戻す作業です。4月とは言え、気温のあまり上がらない中で作業を始めました。まだ北海道の4月です。作業を始めたばかりの4月8日には積雪があり、翌日の作業は中止しました。
そんな北海道ですが寒暖を繰り返しながらも、少しずつ暖かくなってきました。架線上げを終え、4月12日からは枝上げを始めました。6haの畑にはおよそ14,000本のぶどうの苗を植えていますが、それらの枝をすべて人の手で持ち上げて、架線に結束する作業です。結構手間のかかる仕事ですが、北海道余市の深い積雪からぶどうを守るため引き継がれてきた大事な作業です。山梨や山形のぶどう畑に比べてひと手間多い作業ですが、余市の雪からぶどう樹を守り、秋の充実した実りをもたらす大事な作業です。この作業を始める頃から畑の周辺に春を感じる事ができます。
まず畑の中や周囲にいろいろな花が咲きました。白、黄、紫と可憐な花が色とりどりです。畑の横の斜面には紫色のカタクリがいくつも咲きました。
鳥も季節を知らせてくれます。4月12日には畑の横にある倉庫に燕が帰ってきました。その後、4月23日にはウグイスの初鳴きを聞くこともできました。5月になるとカッコウの声が聞こえるようになります。このように畑では日々季節の訪れを感じることができます。
さて、ぶどうはといいますと、芽が少し膨らんできましたが、まだまだ萌芽とはいきません。しかし、5月の声を聴くころになると気温が上がるのにつれ、一気に萌芽・展葉が進みます。いよいよ防除や除草の忙しい季節へと変わっていきます。

(ニッカ余市ヴィンヤード 山本記)

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