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ぶどう畑通信

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北海道のニッカ余市ヴィンヤードから、毎月ぶどう畑の様子を報告します。

20214

〜余市のぶどう畑から〜

写真1.昨年3月25日の畑の姿。かなり雪融けが進み、写真奥のほうは雪が残っていません。手前の雪が残った区画も地面がところどころ顔を出しています。
写真2.写真1と同じ畑の本年3月25日の姿。まだ4〜50pくらいの積雪があります。

冬の間お休みをしていました余市からのぶどう畑通信ですがこの4月号より再開いたします。今月より毎月、畑の様子やぶどうの様子をお伝えして参ります。どうぞよろしくお願いいたします。
今シーズンの冬を振り返りますと2020年12月にまとまった降雪があり、12月末には積雪量が平年を上回り早い冬の訪れとなりました。余市のアメダスの記録によると昨シーズンの年末(2019年12月31日)の積雪深はわずか2pでしたが、今シーズンの年末の積雪深は74pと大きく様相が異なりました。また昨年は3月23日で余市の積雪は0pとなっていましたが、今年は3月24日現在でまだ51pもあり、昨年と大きく積雪の状況は異なります。それでも、この時期の平年積雪深は81pですので、平年よりは少なめの積雪と言えます。平年より少なめとは言えこの時期まだぶどう樹は雪の中でしっかりと休んでいます。
気温も昨年1月の平均気温は−2.9℃、2月の平均気温は−2.1℃だったのに対し、今年は1月の平均気温は−4.9℃、2月は−3.0℃と低めに推移しました。昨年に比べると気温が低く、積雪も多い冬でしたが、3月に入ると雨が降る日もあり、また気温の高い日も続いてきましたのでこれから雪融けは一気に進むものと思われます。
雪融けが進みますといよいよ畑での作業の開始です。昨年までは4月、5月には苗木の植栽が大きなイベントでしたが、昨年までで必要な本数をほぼ植え終わりましたので今年は大規模な植栽は行いません。
作業としては、昨年根雪になる前に最下段の架線に結束している枝を外し、雪害防止のために最下段の架線は緩めて地面に降ろしていましたが、その架線を最下段に戻し、その架線に枝を結束する棚上げという作業から春を始めます。
そのあとは病害虫の防除や、草刈りといった土壌管理を行い、健全なぶどうが育つように環境を整えていきます。そのようにして春、夏を迎え収穫の秋までのサイクルがいよいよスタートいたします。

(ニッカ余市ヴィンヤード 山本記)

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