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ぶどう畑通信
北海道のニッカ余市ヴィンヤードから、毎月ぶどう畑の様子を報告します。
202010
〜余市のぶどう畑から〜
写真1.9月下旬のニッカ余市ヴィンヤードの全景。写真手前が今年植栽したピノ・ノワールとケルナーの畑。
写真奥が昨年、一昨年植栽した畑。写真奥の区域でぶどう果が成っています。
写真2.余市の秋の日を十分に浴びて成熟していくピノ・ノワール。
ここ余市では9月になっても相変わらず気温の高い日が続いています。9月中旬までの生育期の積算温度も高温で終わった昨年と同様の高さとなり、平年をはるかに上回っています。
4月1日から9月20日までの積算温度は平年では1,034℃であるのに対して、本年は1,226℃という高さとなっています。
降水量は雨量を見ると平年よりも少ない数字となっていますが、毎日少しずつ雨が降るような日が続き、感覚的にはデータ上の降水量の少なさよりは雨が多いような気がします。朝晴れていると思ったら、数時間後には雨が降り、少し降ってはまた上がるというような変わりやすい天気が続いています。
この季節は秋雨前線の影響で北海道では雨の多い時期ですが、今年9月の降水量は平年より少なかったものの、雨の日の多い変わりやすい天候であったと言えます。
その結果湿度の高い日々が続いていましたが、適切な農薬散布のおかげで大きな病害も発生せず、樹が充実を迎える時期となってきました。
当社の圃場ではまだ本格的な収穫は行いませんが、少しはぶどうの実もなっています。一般の畑は収穫の前には定期的にぶどう果をサンプリングし、それを分析することで収穫のタイミングを決定します。当社も今年のワイン造りはしないとはいえ、ぶどうを定期的にサンプリングし、それらの糖度や酸度を分析するということは始めました。分析することで、この畑に植えた4品種のぶどうがこの畑でどういった成熟をしていくかをデータとして積み重ねていきます。これが将来のおいしいワイン造りに大きく役立っていきます。
ぶどうのサンプリング以外には、ぶどうの周りの葉を取り除く作業(除葉)があります。除葉でぶどう果の日当たりを良くして、ピノ・ノワールのような黒ぶどうの場合は着色を促進させます。さらにはぶどう果の周りの風通しを良くして病気の発生を抑制します。
そういった作業を行い、また将来のワインをイメージしながら、日々ぶどうと向き合っています。
(ニッカ余市ヴィンヤード(株) 山本記)