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ぶどう畑通信
北海道のニッカ余市ヴィンヤードから、毎月ぶどう畑の様子を報告します。
20209
〜余市のぶどう畑から〜
写真1.8月下旬の畑の様子 樹が随分と大きくなり、針金の最上段を超える高さにまで成長しています。
写真2.顆粒が大きくなってきたピノ・ノワール
今年の8月は数日、低気圧の通過による降雨があり、その日は気温が下がりましたが、それ以外は晴天で暑い日が続きました。8月20日現在、高温でいいぶどうが収穫された昨年と同じくらいの積算気温を記録しています。
このままいけば2020年の余市地区は素晴らしいワインぶどうが収穫されることと期待します。と言っても、何度もここにお書きしていますが、ニッカ余市ヴィンヤード社のぶどう畑は2018年から植栽を始めたばかりで、残念ながら本格的な収穫は来年、2021年からとなります。今年の収穫はありませんが、試験的に一部はサンプリングし、調査は行います。
こういった良い年にファーストヴィンテージだったら、という思いもありますが、それは来年に期待することとしましょう。
さて、現在のぶどうの状況ですが、4品種(ピノ・ノワール、ケルナー、ピノ・グリ、シャルドネ)とも結実し、少しずつではありますが果粒が大きくなってきました。ただまだベレーゾンは始まっておらず、ぶどうの実は緑色で固い豆のような状態です。もう少しするとベレーゾンを迎え、ピノ・ノワールは着色し、その他の白品種は果皮が柔らかく変わっていきます。
さて、先月はぶどうの枝の誘引作業について触れましたが、8月になってからは誘引とともに摘芯作業を行っています。ぶどうはつる植物で新梢はどんどん伸びていきます。横に伸びるのをまっすぐ上に向けてそろえるのが「誘引」と先月記載しましたが、上方向でもある程度の位置で伸びを止めなければいけません。ぶどうの茎は先端に生長点があり、そこからどんどん新梢が伸びていきます。そこでこの生長点を切ることで、上への生育を止めます。これが「摘芯」作業です。
枝が伸び放題になると風通しが悪くなり、病気が発生しやすくなります。また、養分が伸びるほうに費やされますので、基幹枝の充実や果実の肥大に向かう栄養分が少なくなります。それを避けるために我々が決めた枝数、枝の長さに収めるように余市の畑では誘引・摘芯作業を行っているところです。
(ニッカ余市ヴィンヤード 山本記)