*Firefox最新版をご利用のお客様へ* ページの背景画像が正しく表示されない場合、こちらをクリックお願いします。

Column

ぶどう畑通信

バックナンバー

北海道のニッカ余市ヴィンヤードから、毎月ぶどう畑の様子を報告します。

201911

〜余市のぶどう畑から〜

左:畑に等間隔で中柱を打ち込んでいきます。来年ここに苗木を植えます。
右:中柱を打ち込んでいる作業ですが、向こうの山々が見事に紅葉しています。

余市町には広い地区にわたって垣根仕立てでのワイン用ぶどうの畑が広がっています。10月になりますと道路を走っていてもそれらの畑で順々に収穫が行われている様子を目にすることができます。10月中旬過ぎた頃には多くの畑で収穫も終了したようで、畑にはぶどうの実のなくなった木々が並んでいます。いくつかのワイナリーさんのお話しを伺うと、2019年の余市のワイン用ぶどうは夏の乾燥、高温のおかげで品質、量ともに良いできだったようです。
こういった畑の状況を横目に見ながら、来年以降も好天の持続を期待しつつ、当園では来年の準備を進めています。すでに植栽した畑(約4ha)では11月、雪の積もる前に剪定を完了させることを予定しています。一方、来年春に植栽する予定の畑(約2ha)は、今から植栽の準備を始めています。
5月には今まで植えられていた木々を根本から抜き取りました。抜いた後は大きな穴があちらこちらにあいた状態になっていますので、それらをならして平らにします。今月に入り、まず伸びた雑草を刈り取り、それから金属性の中柱を打ち込みます。中柱の列がぶどうの木の列となります。この中柱を約700本畑に打ち込んだところで今年の作業はここまでです。
来年雪融けと共に、垣根の列の両端に丸太(隅柱)を打ち込み、さらにそれを支えるアンカーを埋設します。アンカーを設置し終わった後、隅柱と中柱を結ぶように針金を張っていきます。この針金張の作業と相前後して、ぶどうの苗木約5,000本を植えていきます。これで植栽は完了で、あとは今年と同じように、植えた苗のまわりの雑草が伸びないように管理していくという作業が続きます。今年の生育期間を通して感じることは、ぶどう造りは草との戦いである、ということです。
10月下旬になり山々はきれいに紅葉してきました。

(ニッカ余市ヴィンヤード 山本)

バックナンバー

ページの先頭へ

ページの先頭へ