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ぶどう畑通信
北海道のニッカ余市ヴィンヤードから、毎月ぶどう畑の様子を報告します。
201910
〜余市のぶどう畑から〜
左:当社ヴィンヤードの西端から全体を臨む。赤い屋根の向こう側が既植栽畑。手前が来年植栽予定の畑。
右:ヴィンヤードの近くのりんご畑のりんごもいよいよ収穫を迎えます。
9月に入り当社のヴィンヤードでの作業も大詰めを迎えています。と言いましても当ヴィンヤードの4種のぶどう(ピノ・ノワール、ケルナー、ピノ・グリ、シャルドネ)は2018年と2019年に植えたものばかりですので、まだぶどうは実を結びません。今年はまだ収穫はしませんが、だからといってぶどうの樹をそのまま放っておくことはできません。今、大事なことはぶどうの樹をしっかりと充実したものに作り上げていくことです。
そのためにも病害虫被害が出ないような作業を行います。それ以外にも枝の誘引、副梢の整理を行い、来年に向け、剪定後に残すべき枝にぶどうの根が吸い上げた栄養の多くが行き渡るようにしています。こういった作業を地道にやっていくことで来年以降のぶどうの果実の品質が良いものにつながっていきます。将来のことも考えて、今の作業を決しておろそかにせず、きちんとぶどうの面倒を見ていきます。
今年は5月、6月は降雨が極端に少なく生育が心配されました。しかしその後の7月、8月には適度の降雨がありました。そのおかげもありぶどうの樹は順調な生育を示しています。
そのあと9月に入り二つの台風がやってきましたが、これらの台風により日本各地では多くの方々が被害を受けられました。被害にあわれた方々に心よりお見舞いを申し上げるとともに、一刻も早い復興をお祈りします。
余市では大きな被害はありませんでしたが、いずれの台風のときも多い降雨がありました。特に17号の時にはかなりの雨が降りました。この時期、雨が降るごとに少しずつ朝晩の気温が下がります。先日(9月21日)には平年より4日早いタイミングで旭岳での初冠雪の報道がありましたように、これから冬に向かっていきます。私たちは今月もぶどうの枝がしっかりと熟すように大詰めの作業を進めていきます。
余市町はワイン用ぶどうでも知られていますが、りんごの産地としても長い歴史があり、品質も良好で著名な産地で、ニッカウヰスキー社との関係も非常に深いものがあります。そのりんごも余市の地で収穫を迎えつつあります。
(ニッカ余市ヴィンヤード 山本)