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ぶどう畑通信

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北海道のニッカ余市ヴィンヤードから、毎月ぶどう畑の様子を報告します。

20198

〜余市のぶどう畑から〜

左:夏の光を浴びて伸びていくピノ・ノワール
右:手前に新しく整地した畑、その先の昨年・本年と植栽した畑越しに日本海を望む

7月の下旬、日本各地では集中的な豪雨の発生した地域も出ていました。被害にあわれた方々には心からお見舞い申し上げます。一方、余市では相変わらず雨の無い日々が続き、7月上中旬の降水量は平年の半分以下となっています。また今年の4月上旬から7月中旬の累積降水量も平年の3分の2という乾いた状況です。このような天候のもとで成熟した余市のさくらんぼですが、好評のうちに今年の収穫も終盤を迎えました。さくらんぼの次はブルーベリーや桃の収穫が始まり、まさにフルーツに恵まれた土地といえます。
さて当社の畑でも2年目を迎えた苗木が日の光に誘われるように順調に生育を続けております。ぶどうの樹には巻きひげがあり、枝が伸びていくに従い、何かにつかまりながら伸びていこうとします。この時に、巻きひげが垣根に張り渡した針金にきちんと巻きつき、しっかりと上に伸びていくようにする誘引(ゆういん)という作業があります。同時に、何本も新しい枝が伸びますが、そのうちの1本だけを残し、栄養をすべてこの1本にまとめる作業(芽かき)もあります。今、畑ではしっかりとした枝を作り来年以降の成長に備えるため、こういった作業を行っています。
一方、今年植えた苗木は春からの乾燥の影響を受けたせいか伸びが若干遅れています。これから続く夏の期間に精一杯伸びていくことを手助けするため、ぶどうの樹が吸収した栄養を分散させず、集中させるように枝を育てていきます。
また新しい畑はすでに整地を終え、来春、苗木が植えられるように準備を進めています。まず、畑の斜面の向き、風の向き、風の強さ、畑の地形などを考えながら、垣根をどういった向きに植えるかを決めていきます。ほぼ形は決まりましたので、これからレイアウトの詳細を決めていくところです。
北海道・余市でも日中の気温は高くなり、夏の様相を呈してきました。ここの畑からも遠くに日本海を望むことができます。最近は海の色もだんだんと濃くなり、夏の海となってきました。北海道の夏は短いですが、その短い夏を精一杯楽しもうと、先日から余市町の海岸に海水浴場もオープンしました。当社のぶどうも夏の陽を精一杯浴びて、大きく伸びているところです。

(ニッカ余市ヴィンヤード 山本)

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