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ぶどう畑通信

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北海道のニッカ余市ヴィンヤードから、毎月ぶどう畑の様子を報告します。

20191

〜余市のぶどう畑から〜

左:穂木採取作業の様子 / 右:畑の様子(12月10日)すっかり雪に覆われている

11月の終わりに、穂木(ほぎ)を採取する作業を行いました。穂木とは接ぎ木に必要な芽を取るための枝で、収穫の終わったぶどうの木から枝を採取します。近隣の友好関係にあるワイナリーさんに出向いて、ぶどうの種類を決めて枝を取らせてもらうのです。集めた枝は、輸送用の段ボールに入れるために、脇枝を切ったり長さをそろえたりして成形します。段ボールに入れた穂木は、いくつかの苗木栽培業者さん宛に送ります。栽培業者さんは、穂木から芽を取って台木に接ぎ木をして苗を育てます。1年以上かけて植樹できるまで育った苗木は我々の畑に送り返してもらい、植樹を行います。
作業は現地畑での屋外作業ですから、雪もちらつくこの時期長時間作業は正直つらいものがありますが、将来植える苗木のためですからそんなことは言っておられません。折角苦労して採取した穂木なので、立派な苗木になってほしいです。
昨年2018年は、北海道の初雪のタイミングは史上まれにみる遅さでしたが、12月に入ると順調に雪は降り積もり、あっという間に真冬の景色に変わりました。根雪になる雪が降る前に畑では、最後の剪定作業を終え、垣根の針金も下して、昨年の作業は全て終えることができました。
思えば5月の植樹から半年間、雨が降らないと思ったら次に長雨になったり、台風が来たり、地震に襲われたりと実に様々な出来事が起こりました。長年この地でぶどう栽培に携わってきた方も、昨年は難しい年だったと言います。そんな過酷な状況の中で、皆様には温かく見守り応援していただいたおかげでぶどう苗の育成は、どうにか1シーズンを乗り切ることができました。
2018年の反省点を踏まえて、今年度はさらにパワーアップして、良いぶどうを育ててまいりたいと思います。さらなるご支援のほどお願い申し上げます。
写真でご覧いただく通り畑は既に雪で覆われ、春の雪解けまで畑に入ることはできません。一旦ぶどう通信はお休みをいただき、4月から再開したいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

(ニッカ余市ヴィンヤード 西川)

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