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ぶどう畑通信

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北海道のニッカ余市ヴィンヤードから、毎月ぶどう畑の様子を報告します。

20188

〜余市のぶどう畑から〜

左:苗の育成状況 ケルナーです。 / 右:圃場の様子(7月17日)

余市町は6月の中旬から7月中旬に至るまでずっと天候不順の日々が続いています。台風7号などの影響もあり、西日本に大打撃を与えた豪雨とまでは行かないまでも、雨の日が続き、日照時間も短く、気温も上がりません。余市川の水位も氾濫危険水位に近いところまで水位が上がり、7月5日には洪水警報が出されました。幸いにも洪水には至りませんでしたが、北海道の各地では氾濫した河川もあり、被害が出ている状況です。
ちょうどこの時期は、果物などが開花し実をつける時期と重なっています。特に余市町の名産品であるサクランボは、開花、収穫時期が完全に重なってしまい、この悪天候に多大な影響を受けています。
日照時間が短いと、サクランボの実が赤くなり切らず、甘みも足りなくなるのです。収穫時期を遅らせて、ずいぶん我慢していたようですが、一方で雨が降り湿度も上がるので、樹上ではじけてしまう実も出てきます。
また祇園祭の時期を過ぎるとサクランボは市場価値が暴落してしまうという事情もあり、いつまでも収穫を遅らせるわけにもいきません。
泣く泣く色がつかないまま収穫をするわけですが、市場での価値は下がってしまいます。サクランボの他にトマトや生食用のぶどう、ワイン用のぶどうなどにも悪影響が出ているようです。
我が畑に関しましては、まだ花も実もつけていない状態ですから、天候不順の影響はまだ少ないですが、雨続きで畑に出ての作業が困難なため、雑草が伸びてしまっています。また芽かき、誘引などの作業が遅れているなどの影響を受けています。
7月下旬からは、天候が回復するようですので、作業の遅れを取り戻したいと考えています。

(ニッカ余市ヴィンヤード 西川)

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