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ぶどう畑通信
202510
〜余市のぶどう畑から〜
写真1. ケルナーの収穫(9月27日)
写真2. ケルナーの選果風景
9月7日に余市ラフェト2025が開催されました。このイベントは余市町登地区のワイナリー、ヴィンヤードを中心に開催され、お客様がワイナリーやヴィンヤードを訪れ、ワインを楽しんでいただくイベントです。弊社は登地区ではないのですが、昨年より参加させていただいています。
余市ラフェト2025は北海道だけでなく、日本中から多くの方が参加されていますのでニッカ余市ヴィンヤード(NYV)のワインを多くの人に知っていただき、味わっていただく非常に重要なイベントで、今回も多くの方にNYVワインをご紹介できたことは本当にありがたいことだと思っています。
秋になりぶどうも成熟が進み、各地でぶどうの収穫が始まりましたが、弊社では収穫を9月25日に開始しました。まだ今年を振り返るには早いのですが、2025年の8月までの気温はここ数年の間ではもっとも暑い気象でした。当社圃場では2023年がかつてない猛暑というイメージでしたが、今年はそれを上回る気温となりました。4月から8月までの有効積算温度は2023年が1,255℃に対し、今年は1,270℃と数字でみてもその高さが明らかです。気温の高さによるぶどう品質への影響は感じられないのですが、一部では強い日射を受けた日焼け症状を発生したぶどう果も見られました。
さらには2023年の再来のように鳥害も顕著でした。「鳥は果実の収穫間近の完熟した時にぶどうを食べにくる」と思っていたのですが、今年はベレゾン直後のまだ酸っぱいぶどうも鳥に食べられました。鳥の世界も温暖化対応をしているのでしょうか?
初期の鳥害の結果を受けバードネットを設置し、それ以上の被害は抑えることはできましたが、来年からはもっと早い時期にバードネットを設置しようというのが今年の反省です。
今はぶどう収穫の真っただ中ですが、ここまでの猛暑の中での作業やいろいろな状況の中でぶどうを育ててくれたチームメンバーに感謝するとともに、これからのワイン造りが楽しみです。
(ニッカ余市ヴィンヤード 山本信明)