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ぶどう畑通信

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202511

〜余市のぶどう畑から〜

写真1. 収穫直前のピノ・グリ
写真2. りんごの樹の下でこちらを見ている鹿

9月25日にニッカ余市ヴィンヤードでは2025年の収穫を開始しました。1か月を経過した10月25日時点でもまだ収穫は続いています。ただ大詰めを迎えていて、できれば10月中に収穫を終えたいものです。
まだ収穫期間中ですが、今年の収穫を振り返ってみます。
今年の4月、5月は猛暑として記憶に残る2023年より高い気温で推移しました。その後、6月、7月も2023年よりも高い気温で、各月の有効積算気温は2025年6月が277.0℃、2025年7月が447.2℃でした、それに対し2023年は6月247.1℃、7月388.1℃でした。このように、ここまでは2023年を上回る有効積算気温でした。このままの状態が続くと収穫開始も今までにない早い時期になるかと恐れていました。
しかし、8月、9月は2023年に比べると少し気温が下がりました。とはいえ、平年よりはかなり高い傾向が続いているのには変わりありません。
こうして収穫時期を迎えましたが、収穫は例年並みの開始時期でした。一昨年は鳥害、昨年は収穫時の降雨などで収穫量は減少していましたが、今年はそういったこともなく、ほぼ期待通りの数量を収穫できそうです。果実の品質もピノ・ノワールでは灰カビが発生し、収穫時の選果にかなりの時間を要し、苦戦していますが、そのほかのケルナーやピノ・グリ、シャルドネは果実それぞれの色もきれいですし、皮の張りもよく、しっかりとしたぶどうが実りました。
今はこれらのぶどうを使ってワインの醸造中で、タンクの中では華やかな香りを持つワインが出来上がりつつあります。2025年のワインを是非、期待してお待ちください。
熊の出没が北海道はじめ全国で報告されています。ここ余市でもヒグマの出没報告がいくつもあります。そのほかにも今年は鹿やアライグマなども多く出没しているようで、畑にいても鹿の鳴き声を聞くことが多くなっています。そんな時、お隣のリンゴ園に鹿がたたずんでいるのを見かけました。この後、立派に角を持つ雄鹿が走り去っていきました。

(ニッカ余市ヴィンヤード 山本信明)

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