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ぶどう畑通信

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20268

〜余市のぶどう畑から〜

写真1. シュートバインダーを用いての誘引作業です。横に広がった枝をスクリュー状の部品がまっすぐに矯正します。
同時に垣根に沿って両側から紐を張り、枝が広がらないように進めていきます。
写真2. 上に揃えた枝の先端を切り落としていきます(摘芯)。リーフカッターという機械で大きなバリカンが逆L字状になっていて、それで枝の先端を切っていきます。

7月になり夏も本格化してきました。 余市でも最高気温が30℃を超える日もあり、ぶどうの樹も順調に生育し、実もずいぶんと大きくなってきました。収穫の日が近づいてきました。数か月前までは畑は雪に覆われ、真っ白でしたが、7月下旬になるとぶどうの枝は非常に旺盛に伸長し、同時に畑の草も伸びてきました。あっという間に日々は経過していきますね。もうすぐ収穫だと思うとちょっと焦ってしまいます。
さて、今行っている作業はいろいろありますが、その主目的は次のとおりです。
ぶどうが大きくなるに従いぶどうの実そのものが大きくなり、実の周りに葉が生い茂り、その結果ぶどうに実の周りの風通しが悪くなります。風通しが悪くなると湿気が高まりぶどうの実にカビが生えやすくなります。ぶどうの病害の発生です。それを防ぐためにぶどうの実の周りの風通りを良くして、病害の発生を少しでも抑えることを目的としています。
ぶどうは蔓性ですので、いろんな方向に伸びていきます。これをまっすぐ上に伸ばす作業を誘引と言います。手作業が多い栽培作業ですが、ここは一部シュートバインダーという機械を導入しています。
同時に枝の数を減らし、また1本のぶどうになる実の数も調整し、栄養分を実に集中させ、ぶどうの品質を上げることも目的の一つです。こういった作業を7、8月と続け、9月の収穫を迎えます。
今までの気象の状況ですが4月1日から7月24日までの有効積算気温は660.7℃で、昨年の735.2℃までは上昇しなかったものの、2023年とほぼ同じ値で、ここ6年では2番目に気温が高い年です。ただ同じ時期の降水量ですが2026年は343.5oとかなり高い年になりました。ここ6年の平均は2026年を除くとその平均は229.9oでしたので、今年のこの時期の降水がかなり多かったことがわかります。雨が多かったせいか花振るい(開花はするが結実しない)が多く認められています。収穫量は減少するかもしれませんが、花振るいによって、結実したもの数が少なくなり、病害が発生しにくい条件になればいいな、と期待しています。

(ニッカ余市ヴィンヤード 山本信明)

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