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ぶどう畑通信

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20266

〜余市のぶどう畑から〜

写真1. ぶどうの芽が伸びてきました。先端には花蕾(からい)が見られます。
写真2. 畑のライラックも咲き出し始めました(5月14日)。

4月の雪融けを待って開始したぶどう樹の枝上げですが、5月の初旬に圃場全体の枝上げを終了しました。毎年のことではあり、欠く事の出来ない作業ですが、積雪前の枝下ろし、雪融け後の枝上げの作業はかなりのボリュームになっています。いずれはこの作業を何とかして軽減したいなと考えています。
この面倒な(?)作業の目的は二つです。一つ目は凍害予防です。ぶどうの枝が冬期間に外気に晒され、気温が−15℃の日が数日続くと冷気に出会ったぶどうには凍害が発生し、翌春の芽出しが悪化し、芽が出なくなる恐れがあります。それを防ぐため、ぶどうの枝を雪の下になるように針金から外し、樹を寝かせます。雪の中は最低でも−2℃程度までしか下がらないため、ぶどうは極端な冷気に見舞われず、凍害のリスクを大きく低減させることができます。
もう一つの目的は枝が雪の重みで折れてしまう事を避ける事です。そのためにも雪の下に樹を寝かせます。
この二つの大きなリスクへの対応としての作業ですが、最近の余市では真冬でも−15℃を下回ることが少なくなっていますので、凍害のリスクはかなり低くなっています。あとは積雪により枝が折れてしまうことを防ぐことです。これについて、我々はまだ明確な解決方法を持っていませんが、例えば剪定方法で対応できないかと考えているところです。
余市も5月になり気温も上がってきて、サクランボの花(桜の花ですね)やリンゴの花が咲きだし、5月20日にはNYVの畑でカッコーの初鳴きを聞きました。春の気配を感じる頃になりました。こうなると、圃場の草も旺盛に伸びてきています。ぶどうの垣根に丈が長く伸びた草はぶどうを収穫するためには不要なものです。良質なぶどうを収穫するためにはこれらの除去が必要で、最近はもっぱら草刈りが作業の中心となってきています。
草刈りの作業と同時に芽かきも始めました。芽かきの目的は秋の収穫の時に健全なぶどうを求める数量収穫できるように、枝の数を調整するものです。過剰な芽を除去し、必要な芽に養分を収集させ、収穫するぶどうに養分の集中を促しています。
これからは気温も上がり生育も進んでき、枝がどんどん伸びてきます。この出てきた枝を垂直に伸びるように誘引するという作業が始まります。来月号のぶどう畑通信のころにはぶどうの開花の写真をお見せできるかもしれません。楽しみにお待ちください。

(ニッカ余市ヴィンヤード 山本信明)

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