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平成12年8月25日
アサヒビール(株)中国での飲料事業に進出
日中のビール売上トップメーカーであるアサヒビール、青島ビールが
中国におけるビール事業に続き飲料事業でも合弁新会社を設立
アサヒビール株式会社
 

 アサヒビール株式会社(本社 東京、社長 福地茂雄)は、中国・青島酒股有限公司(本社 山東省青島市、董事長 李桂栄、以下青島ビール)と、中国において清涼飲料の製造・販売を展開する会社を合弁で設立することに合意し、本日8月25日(金)、合弁契約に調印しました。

 新しく設立する会社は、「青島青朝日飲品有限公司」(所在地 山東省青島市山(ラオシャン)区沙子口鎮)で、資本金は7000万元(約9億1千万円)、出資比率はアサヒビール側が60%、青島ビール側が40%となります。新会社は、年内に山東省青島市の青島酒第五有限公司の工場敷地内に年産5万トンの飲料工場の建設に着工し、来年6月からウーロン茶製品の製造、販売を開始する予定です。将来的には、中国国外への輸出も検討します。
 工場を建設する青島市山の山泉水は、中国国内有数の良質の水源として名高く、新会社はこの名水を生かした飲料製品を展開する考えです。

 中国の飲料市場は、経済の発展にともない急成長を続けており、1998年の中国での飲料水生産量は、90年の約3.6倍にあたる1200万トンに達しています。現在の一人あたりの消費量は日本の10分の1以下であり、今後も中国飲料市場が大きく拡大するものと予想されています。品種別にみると、コーラなど炭酸飲料が現在の最大カテゴリーであるものの、飲料製品の多様化、所得水準上昇にともなう健康への関心の高まりやライフスタイルの変化によって、果汁飲料や茶系飲料の需要が増加しており、特に茶系飲料はここ数年著しい伸長をみせ将来有望なカテゴリーとされています。

 アサヒビール(株)と青島ビールは、こうした中国市場を有望とみて、茶系飲料を中心とした飲料製造・販売事業を合弁で行うことで合意し、本日合弁設立の契約調印を行ったものです。アサヒビール側は、今後の中国でのビール・飲料事業展開の投資窓口として設立した、朝日○酒(中国)投資有限公司(所在地 上海市、董事長 塚田勧)が、登録資本の60%を出資します。青島ビール側は、子会社の青島酒第五有限公司が、工場敷地一部の土地使用権などの現物出資を含めて、40%分を出資します。

 新会社「青島青朝日飲品有限公司」の董事長にはアサヒビール(株)より塚田勧が就任します。会社設立が承認され次第、新工場の建設に着手します。新工場の敷地面積は4万・で、生産ラインはペットボトル列1列・缶1列となります。当初の生産能力は5万トンとし、将来的にはさらに能力を増強していく構想です。
 新会社は、中国市場向けに開発したウーロン茶(500mlペットボトル、350ml缶)を製造、販売からスタートし、将来的には取り扱い品種やカテゴリーも拡大していきます。
 販売については、青島ビールの全中国42拠点の営業網と、アサヒビールの中国でのビール販売ルートを通じて、青島市を中心とする山東省、北京、天津、上海を重点市場として中国沿海地域を中心に展開する方針です。

 今回の合弁事業は、中国におけるビール事業で提携関係にある両社が、互いに中国飲料市場の将来性に注目し、アサヒビール・グループのもつ飲料製造技術と、青島ビールのもつ中国市場への理解と販売網によって、高品質の清涼飲料製品を提供するため協力することで合意したものです。
 アサヒビール(株)と青島ビールは、中国で生(非熱処理)ビールを製造、販売するため、深青島酒朝日有限公司を合弁で設立、1999年から工場を稼働しています。両社は、今回の合弁による飲料事業をはじめ、経済成長とともにより品質の優れたビール・飲料への要望の高まる中国市場で、高品質の商品を提供する方針で、いっそうの協力関係を構築していきます。


「青島青朝日飲品有限公司」概要
社  名 青島青朝日飲品有限公司
(英語名:Qingdao Tsingtao Beer Asahi Beverage Co.,Ltd.)
所 在 地 山東省青島市?山区沙子口鎮
資 本 金 7000万元(約9億1千万円)
董 事 長 塚田勧
出資比率
朝日酒(中国)投資有限公司
60%
青島酒第五有限公司 40%



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