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平成14年5月9日
『アサヒビール神奈川工場』本日竣工
革新的な環境保全と世界トップクラスの製造技術を誇るビール工場
〜工場見学ではライブ映像を多用し、体感型の見学を実現〜
アサヒビール株式会社
 

 アサヒビール株式会社(本社 東京、社長 池田弘一)が、神奈川県南足柄市にかねてより建設を進めてきた『アサヒビール神奈川工場』がこのたび完成し、本日5月9日(木)に竣工式を迎えました。

 『アサヒビール神奈川工場』は、"革新的な環境保全と生産性を誇る21世紀のビール工場"を目指し、世界最高水準の品質管理技術と最新鋭の生産設備を導入しています。同工場一人あたりの生産性は年間15万KL生産時点で2000KLを見込んでおり、さらに増能力時は3500KLレベルまで向上させる考えです。また、需要変動にフレキシブルに対応できる生産体制を構築するとともに、ビールの鮮度を保持するための「抗酸化製造法(注1)」を導入するなど、新鋭技術を用いたより一層品質の高い商品づくりに取り組んでいきます。
 環境保全面では、廃棄物再資源化100%、完全ノンフロン化、ユーティリティ原単位の極小化など、当社がこれまで他工場で展開し蓄積してきた環境関連施策やノウハウを盛り込みます。さらに、「グリーン電力証書システム(注2)」をビール業界では初めて活用し、工場使用電力の約2割にあたる年間330万kwhの電力の風力発電委託を行うなど、新たなかたちでの環境保全の取組みを進めていきます。
 
 『アサヒビール神奈川工場』は、当社の中長期的なビール生産・供給体制構築の一環として、周辺の市街地化が進んだ東京工場の機能を移転し、最大消費地である首都圏への新たな供給拠点として建設が計画されました。良質の水を産し水量も豊富で、かつ交通アクセスの便が良い当地神奈川県南足柄市に進出を決め、1999年12月に建設がスタートしました。以降、約2年半の工期と総工費約350億円を投じて、びん詰め・缶詰め・樽詰めの各製造設備をそなえた年間15万KLの生産能力のビール製造工場として完成し、本日竣工式を迎える運びとなったものです。

 7月1日には、工場見学、併設されるビール園「アサヒビール園神奈川・足柄店」、及び南足柄市商工会の運営により地元の特産品を直売する「物産館あしがらの里」もグランドオープンします。『神奈川工場』の見学コースでは、新たな試みとして、仕込み工程において、麦汁の試飲コーナーを設置しました。また装製ラインでは、見学コースからご覧頂く全体像に加え、装製機器付近に設置したカメラを通して工程をライブ映像で間近にご覧頂くなど、お客様にビールの製造工程を体感していただける工夫を施しています。最新の製造設備によるビール製造工程や工場の環境保全活動について見学した後には、できたてのビールや清涼飲料水を試飲、堪能いただけます。
 本年1月より予約受付を開始しており、既に多くのお客様よりお問い合わせ・ご予約を頂いています。今後、神奈川県足柄上地区の数ある観光拠点の1つとして、『アサヒビール神奈川工場』及びビール園へ、県内のみならず広く全国から多くのお客様がお越しいただけることを期待しています。

(注1)「抗酸化製造法」とは、製造工程のひとつひとつで酸素の混入を徹底的に排除するシステムです。仕込釜・仕込槽など仕込の全工程で、原料を底部から出し入れする手法を採用しています。また、詰め工程では、ビールを注入する前のパッケージから酸素を追い出し、炭酸ガスに置き換える「プリエバキュエーションシステム」を導入し、容器中の酸素を最小レベルに保っています。
(注2)「グリーン電力証書システム」とは、日本自然エネルギー(株)が昨年より企業・団体向けにサービスを開始した自然エネルギー利用拡大のための制度です。具体的な制度の仕組みとしては、アサヒビール神奈川工場は日本自然エネルギー(株)へ風力による発電の実施を委託し、同社は発電を風力発電事業者に再委託します。再委託を受けた発電事業者が風力発電を行い、その発電量を第三者機関が認証。
日本自然エネルギー社は、認証を受けた発電量と神奈川工場との契約量に基づいて「グリーン電力証書」を発行し、風力発電委託とその利用を証明します。


【『アサヒビール神奈川工場』概要】
正式名称 アサヒビール神奈川工場
所在地 神奈川県南足柄市怒田(ぬだ)1223
敷地面積 41.3万m2(12.8万坪)
生産能力 年間15万KL(大びん換算 約1200万箱)
施設概要 ビール園を併設したビール工場
工場長 神津 和民
ご参考ホームページ:http://www.asahibeer.co.jp/factory/brewery/kanagawa/



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