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働くことで、世の中に何かを還元できる。
だから、人は働くことができるのだと思う。

今回のテーマは「しあわせに はたらく」ですが、篠原さんご自身、そのテーマの実現のために必要なのはどんなことだとお考えですか?

かなり難しい質問ですね(笑) 生活のため、子供がいるから、家にいたくないから――いろんな働く理由があるでしょうが、結局、その源をたどっていくと、「働くとは『生きる証』である」との答えに行き着くのではないでしょうか。働くことは世の中に何かを還元していく行為。どんな仕事であっても、何らかの形で社会に影響をもたらすことになるのは間違いありません。専業主婦だって社会的に意味のある立派な仕事だと思います。仕事を通して世の中に貢献していくプロセスを通して、おのずと自分の存在が証明されることに。その結果、人は働くことに幸せを感じるようになるのではないでしょうか。

最近はすぐに仕事を辞めてしまう若者が多いと聞きます。「しあわせに はたらく」ことができていない人が多いのかもしれません。篠原さんは40年に亘ってテンプスタッフを続けられています。ここまで継続できる理由はどこにあったのでしょうか?

創業当時は、仕事が大変で本当に苦労に苦労を重ねていました。けれども、元来、負けず嫌いで、途中で挫折したくなかったですし、スタッフの生活を支えているという責任もありましたので、がむしゃらになって仕事をしていきました。そうこうするうちに次第にお得意さんが増え、派遣スタッフの数が定着、社内の事務職たちも成長して、仕事の流れがスムーズになってくる。すると、いろいろなところから「ありがとう」の声が聞こえてくるようになってきたんですよね。結局、もっともっと、「ありがとう」の声を聞きたいから、また頑張ろうと前に進んでくることができたわけです。もちろん、会社が安定してからも何度も壁に突き当たって、大変な思いをしたりもしましたが、最後に「ありがとう」の一言をかけられると、すべての苦労が吹き飛んでしまいました。私はお客様に感謝されることに「働く意味」を見出しています。きっと、短期間で仕事を辞めてしまうという人は、働く意味を見出せなかったのではないでしょうか。スキルアップのため、あるいは生活を豊かにするためでも構いません。自分が働く理由をもう一度考えてみると、おのずと自分の進むべき道が見えてくると思います。

決して無理はせず、
“ヤドカリ経営”で幸せを分かち合ってきた

篠原さんは、どんなときに幸せを感じますか?

やっぱり仕事を通して自分自身が認められ、しかも、それによって多くの人に喜んでもらったときに幸せを感じます。派遣業という仕事は、そういう喜びをいくつも積み重ねることができる素晴らしい仕事だと思っています。プライベートでは、美味しいものを食べたとき、あるいは友達とおしゃべりしているときなど、何気ない日常を満喫している瞬間に幸せを得ていますね。

「幸せに働ける社会」について、篠原さんがどのようにお考えになっているか、教えてください。

サブプライムローンの問題に端を発した今回の不況は、結局、みんなが欲張ってしまった結果だと思っています。どんなことでもそうですが、無理に背伸びをしてしまっては、いずれ破綻が訪れてしまうもの。社会に生きるひとり一人が、“身の丈にあったもの”を意識していくことが、今、とっても大切なのではないでしょうか。それぞれに合った生活を送りながら、それぞれが色々な要素を分かち合っていく。そうすることで、自然と幸せになれる社会が出来てくるのだと思います。テンプスタッフでは、そういう考え方を実践してきたつもりです。よく“ヤドカリ経営”なんて表現しているのですが、ヤドカリは体が大きくなるたびに、自分の体に合った殻を選んで成長していきますよね。テンプスタッフも同じで、お金がないときは決して無理をしません。ヤドカリのように身の丈にあった殻を選んで、働くみんなが少しずつ幸せを分かち合ってきたからこそ、今日まで何とかやってこられたのだと思います。

今後の目標は?

ふり返れば、私は仕事をするために「何かを諦めなくてはならない時代」を過ごしてきました。でも、今は女性が諦める必要のない時代に突入しています。実際、昔は子供を産むなら仕事を辞めるのが当たり前でしたが、今は様々な制度が整備されることによって、仕事と子育てをなんとか両立できるようになっています。ただ、他の国と比べると、まだまだ日本の女性は、働くことに恵まれていない環境にあるのも事実。少子化が進む昨今、この環境をもっと改善していくのが私たちの務めだと思っています。お客様、登録スタッフ、社員のすべてがもっと喜べるような会社にするために、そうした問題の改善に全力を尽くしていきたいですね。

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プロフィール

篠原欣子さん

1934年、神奈川県生まれ。1957年に会社を退職後、単身スイス、イギリスに語学留学し、秘書学を学ぶ。1971年、オーストラリアの現地マーケティング会社「ピーエーエスエー社」で秘書として入社。1973年に同社退職後帰国、同年、オーストラリアで知り得た人材派遣サービスからヒントを得て、人材派遣会社「テンプスタッフ株式会社」設立。代表取締役社長に就任。2008年10月1日、ピープルスタッフ株式会社(現:テンプスタッフ・ピープル株式会社)と経営統合。テンプホールディングス株式会社を設立。代表取締役社長に就任。現在に至る。米・フォーチュン誌が選ぶ「Most Powerful Women in Business(世界最強の女性経営者)」に10年連続で選出。主な著書に「探そう、仕事の、歓びを。」(あさ出版)、「女が輝くフリー・ワーキング―“自分のキャリア”の賢い活かし方」(大和出版)ほか。
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